先住民族・アイヌ民族を知る
あらゆるものにカムイ(神)が宿ると考えるアイヌの人々。
豊かな自然への感謝が原点となっているアイヌ文化から、これからの生活のあり方を学んでみましょう。
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- 独自の文化を持ち
自然と共に生きる人々 -
アイヌ語で「神」のことを「カムイ」と言います。 アイヌの人々は、自分たちに生きる糧や恵みをもたらし、時に恐ろしい災いをもたらす大自然を神として万物への祈りを捧げ、祭礼を行ってきました。 また、文字を持たないアイヌは、神話や伝説などを口伝えで受け継いできました。 代表的なアイヌの口承文芸として「ユカラ」が知られています。 アイヌ文様や伝統料理など、北海道でしか体験できないアイヌ文化に触れてみましょう。
- 独自の文化を持ち
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- 私たちの日常に
とけこんでいるアイヌ語 -
アイヌの人々が使うアイヌ語は、子音の数が極端に少ないなど、日本語とはまったく異なる言語です。 しかし、「ニセコ(切り立った崖)」や「知床(地の果て)」など、北海道の地名にはアイヌ語が元になったものが多く、「トナカイ」「ラッコ」「シシャモ」などもアイヌ語です。 現在、アイヌ語を母語として話すことのできる人はわずか数人とされ、ユネスコによって「極めて深刻」な消滅の危機にある言語と認定されています。
- 私たちの日常に
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- ユネスコ無形文化遺産
「アイヌ古式舞踊」 -
独特の唄と掛け声に合わせ、膝と手拍子でリズムを取りながら踊るのが「アイヌ古式舞踊」です。 自然と共存する暮らしの中から生まれたアイヌの踊りは、動物や自然、狩猟や遊び、喜びや哀しみなど、多彩なものを表現しています。 神々に感謝する儀式はもちろん、親戚や友人が集まった時、あるいは仕事中など、さまざまな場面で唄い踊られてきました。 2009年にユネスコの「無形文化遺産」に登録され、国際的にも注目を集めています。
- ユネスコ無形文化遺産