北海道の産業

第一次産業を中心に、観光業やエネルギー産業も盛ん。

北海道の産業は、広大で豊かな自然環境を活かした第一次産業がメインとなっています。代表的なものとして、十勝平野を中心とした「畑作」、石狩・上川地方を中心とした「稲作」、道東地方を中心とした「酪農業」、函館や根室、釧路、オホーツク沿岸などを中心とした「漁業」、道北地域で盛んな「林業」が挙げられます。

さらに、新鮮で安心・安全な生産物を活かした食品加工業や、紙の材料となる良質な木材を使った紙パルプ製造業といった「工業」も盛んで、特に苫小牧から札幌にかけては代表的な工業地帯として知られています。函館や小樽、富良野といった人気観光地を有し、旅行先としての魅力度が高い北海道では観光業も盛んで、近年では各地で海外からのインバウンド観光に力が入れられています。また最近では、情報産業の分野でも急成長が見られます。

北海道の産業で注目されているのが、環境エネルギー産業です。太陽光発電や風力発電など、北海道の自然エネルギーの導入率は全国の約2倍で、間伐材や畜産廃棄物を活用したバイオマスエネルギーの試みも盛んに行われており、循環型社会の形成に向けたモデルケースとしての期待も高まっています。