北海道の歴史文化

北海道ならではの歴史や文化を、肌で感じてみよう。

北海道の歴史は、縄文時代以前のおよそ2万年前にさかのぼります。津軽海峡で本州とへだたれた北海道では、旧石器文化から縄文文化に続き、続縄文文化や擦文文化、オホーツク文化など、独自の文化が発展しました。縄文時代以降の遺跡から、すでに津軽海峡を越えた本州との交流が行われていたこともわかってきました。

13世紀頃から江戸時代にかけては、アイヌ民族独特の文化の時代が続きました。道南地方では、江戸時代には松前藩が栄え、交易によって藩の財政を支えていました。1859年には横浜・長崎とともに国際貿易港として箱館港が開港します。開国後は異国文化が入り、現在の函館・西部地区に見られる美しい街並みが形成されるようになりました。

1869年に明治政府によって「蝦夷地」から「北海道」と改名され、開拓使が設置されて屯田兵たちが北海道の開発にあたりました。北海道の開拓がはじまってから150年弱、本州各地から集まった入植者がそれぞれの地方文化や故郷の方言を持ち寄り、合理的と言われる北海道の生活文化や北海道弁が生まれていきました。

美しく豊かな自然の後ろに存在する波乱に満ちた歴史を知れば、教育旅行の学びがより深いものになることでしょう。