ニセコ町
町のすべてがSDGsのコンテンツ! 個性豊かな町民と大自然を生かしたプログラム
SDGsの学びのエッセンスが町全体に散らばっているニセコ町。人生経験豊かで個性的な町民、国内外からの人々を受け入れる多様性、恵まれた自然環境など、“町の資源”を活用した教育旅行プログラムが充実しています。
子どもも大人も等しい権利を 町民一人一人が「SDGs未来都市」のメンバー
ニセコ町は、大自然のアクティビティを楽しむ観光客が世界中から訪れ、移住者も増加している注目の町です。国から「環境モデル都市」「SDGs未来都市」「自治体SDGsモデル事業」にも選定されています。町民主体のまちづくりは30年前からスタートし、全国で初めて「自治基本条例(町の憲法)」を制定。年齢を問わず情報共有・対話・議論を繰り返して開かれたまちづくりを進め、少子高齢化・過疎化の進む地方自治体が目立つ中で「住みたい町」として人気を集めています。 町の事業がSDGsの目標と関連づけて整理されており、町のあちこちでSDGsを学べるのがポイント。プログラムはできる限りの要望に応じ、オーダー制で組み立てることができます。 その取り組みについて、ニセコ町企画環境課自治創生係の川埜満寿夫さん、ニセコリゾート観光協会の小野寺美佳さん、ニセコ町地域おこし協力隊でニセコリゾート観光協会に勤務する松本竜太さんに聞きました。
SDGs未来都市ニセコ町の図
左からニセコ町企画環境課自治創生係の川埜満寿夫さん、ニセコリゾート観光協会の小野寺美佳さん、ニセコ町地域おこし協力隊の松本竜太さん
アクティブラーニングでSDGsを学ぶ SDGsニセコロゲイン
オーストラリア発祥のナビゲーションゲーム「ロゲイニング」でSDGsを学ぶプログラムです。地図を使って町内のチェックポイントを回り、見本と同じ写真を撮影。制限時間90分の中で、チーム戦で得点を集めます。見本写真はニセコ町のSDGs目標と関連するスポットが写されており、対象の場所や施設がどの目標に該当するかを自らが導き出すことで得点が得られるルールです。 高得点を目指すための分析力や情報収集力、SDGsとの関連性を導き出す想像力、チームメンバーとの協力体制などをアクティブラーニングで高めるとともに、まちづくりとSDGsの関連性についてもしっかり学ぶことができます。
過去実施例
- SDGs 目標番号
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個性豊かなニセコ町民から、なりたい未来を考える ニセコ・キャリアデザインプログラム
国内外から移住者が集まっているニセコ町には、個性的なバックグラウンド(経歴)を持った人がたくさん暮らしています。世界中を旅してニセコに根を下ろした人、地域おこし協力隊から起業を実現した人、海外から来日し国際交流員として働いている人などから、自身のユニークな人生経験や現在の職業について語ってもらいます。 子どもたちにとっては人生の先輩たちに直接質問ができる機会であり、なりたい未来の選択肢を増やすきっかけにもつながります。多様性を受け入れ、まちづくりにも生かしているニセコ町の強みを生かしたキャリアデザインプログラムです。
YOUは何しにニセコへ?
温泉ソムリエ
- SDGs 目標番号
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学びのテーマは自由自在 ニセコ町環境教育プログラム
町の資源を生かして組み立てられたプログラム。これまでに実施したコースの一例には、経済活動の活性化とCO2削減の両立を目指す「環境モデル都市」としての取り組みや町内施設(雪利用米穀貯蔵庫や堆肥センター)で学ぶ「再生可能エネルギー」コース。地元の農業や観光資源の温泉を題材とした「地域振興」「観光振興」コース。ニセコの自然を味わいながら自伐型林業のレクチャーを受け、産業と環境保全の問題について学ぶ「木育」コースなどがあります。 この他にSDGs教育のファーストステップとして、SDGsの基本的な考え方について講話も受けられます。行政職員だけでなく民間事業者や町民が講師となり、受け入れに協力しているのもSDGs未来都市ならでは。ニセコの魅力の一つであるラフティングやスキーなどのアクティビティを、ツアーの一部に組み込むことも可能です。
環境教育コース
- SDGs 目標番号
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(株)ニセコリゾート観光協会
- 住 所
- :北海道虻田郡ニセコ町字中央通142番地 JRニセコ駅構内
- 電 話 番 号
- :0136-44-2468
- ウェブサイトURL
- :https://www.niseko-ta.jp/