SDGs

北海道標津高等学校

町と町民に支えられ学ぶ生徒たちが、
防災学習、環境学習を通して町に貢献

学校生活や進路を支えるため
町が全面的にサポートする学校

近隣の中標津町や別海町から通学する生徒、周辺の町から入学し寮に入る生徒もいる北海道標津高等学校。町や町民にとってもなくてはならない存在です。そのため、町が生徒の学校生活や資格取得や進学に対して経済的な援助をし、学びをサポートしています。2年次と3年次は進路に合わせて自然環境系、商業系、文理系、理数系の科目選択授業を設けており、2018年度から日本ユネスコスクールに登録し、特色ある授業を展開しています。
SDGs学習も浸透しており、授業での活動だけでなく、生徒会活動による展開も。生徒会は総務部のほか、ボランティア部や自然科学部、スポーツ系や文化系の部活動の生徒も関わり、総務部の呼びかけによって自主的に活動しています。標津町の課題から、世界の目標に向けて学ぶきっかけとなっています。

鈴木祐二先生、標津町商工観光課 工藤翔太さん

ゲームを通して町民と共に考える
防災・減災学習

悪天候時には標津川の氾濫や沿岸の高潮など、災害の危険性がある標津町。そのため高校の生徒会を中心に、防災・減災の活動を行っています。災害時の避難を想定して、どのように避難所を運営していくかをシミュレーションするために、避難所運営ゲーム(通称HUG)の標津町版を高校生が作成しました。東京大学で行われた「防災教育チャレンジプラン報告会」での発表も生徒が行いました。
今後は、このゲームを町民と一緒にプレーして防災について考えたり、認定こども園や小中学校の子どもたちに向けて伝え、やがてその子どもたちが成長して標津高生として次の子どもたちに伝える循環を目指しています。「町に支援してもらっている学校なので、もっと地域の人と一緒に活動して、まちづくりに貢献していきたいですね」と鈴木祐二先生。

SDGs 目標番号
  • 質の高い教育をみんなに
  • 住み続けられるまちづくりを
  • パートナーシップで目標を達成しよう

ゴミから海の環境を考える
環境学習

1年次の探求の時間に、全員が野付半島の巡検を行います。周辺の歴史の学習、砂嘴の形成過程や植生、野生動物についてなどの自然学習、そして海洋ゴミ収集を通して環境学習も行います。ゴミの中には海外から流れ着いたものも多く、それをきっかけにどのように海流に乗って流れてくるのかを調べます。また、定置網やロープの切れ端など漁業ゴミも多く、自然に優しいものを使えないか考え呼びかけをしたり、家族と話すことで改善につなげていきたいと考えています。
他にも、毎年5月30日(ゴミゼロの日)に生徒会主催で、北海道羅臼高等学校と合同で「知床ゴミゼロ運動」としてお互いに決めた場所の海岸を清掃します。今年は新型コロナウイルスの影響で5月に開催できず、代わりに8月に標津町の小・中学生と共に清掃を行いました。高校生がリーダー役となって遂行したことで、生徒は達成感を実感しました。

SDGs 目標番号
  • 質の高い教育をみんなに
  • つくる責任、つかう責任
  • 海の豊かさを守ろう
  • 陸の豊かさも守ろう

北海道標津高等学校

住 所
標津郡標津町南2条西5丁目2番2号
電 話 番 号
0153-82-2015(事務室)
ウェブサイトURL
http://www.n-shibetsu.hokkaido-c.ed.jp/