然別湖ネイチャーセンター 石川昇司さん
地域循環型まちづくりを通して
より深い環境への理解を。
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「とかち鹿追ジオパーク」として認定され、官民一体となった地域循環型のまちづくりが進められている鹿追エリア。然別湖ネイチャーセンターのアウトドアガイドの活動も、自然体験やアクティビティーだけでなく、地域と連携し幅広い分野で行っているのが特徴です。
自然から農業、エネルギーまで
地域循環型まちづくりを学ぶ。
修学旅行の学習プログラムとして、「とかち鹿追ジオパーク」と連携したビジターセンターでのレクチャーや講習に加え、牧場での搾乳などの作業体験、農場での収穫体験なども盛り込んでいます。また、家畜の糞尿など再生可能エネルギーを活用したバイオガスの製造・収集施設「鹿追町環境保全センターバイオガスプラント」との連携により、地域特性に適応した環境負荷の少ない循環型農業についても説明しています。「自然についての学びと生命を育む歓びや食の大切さを伝え、資源やエネルギーについての理解も深めています」と石川さん。
水中、地中、空中、雪中など
見えないところに本質がある。
その他、ガイドでは水中、地中、空中、雪中といった普段は見ることができない場から、自然に興味を持ってもらう発見を提供しています。然別湖の北岸に流入するヤンベツ川で箱メガネを使用し、河川環境の状況とともに、希少な魚・ミヤベイワナなどの生態水中観察を行っています。また、火山活動で生まれた風穴地帯には独自の植生と、ナキウサギなど貴重な生態系が育まれており、ここでは自然の豊かさの本質をガイドしています。森の中を空中から生き物の視点で体感するオリジナルメニュー「エアトリップ」や、冬季には氷結した湖面を歩くスノーシューハイキングなども提供しています。