北海道の北方領土
平和的な解決が待たれる、日本とロシアの領土問題。
領土問題とは、ある地域がどの国家の領域に属するかをめぐる国家間の争いのことです。領土問題は世界中にありますが、隣国同士の領土争い、資源の権益争い、また宗教や民族問題など、その背景は多種多様化です。日本でも、竹島や尖閣諸島など、日本海の島の領有権をめぐるニュースを耳にします。
日本が抱える最大の領土問題が「北方領土」です。第二次世界大戦後に、ソ連(現在のロシア)が北海道東部の4つの島(北方四島)を法的根拠もなく占領し、70年以上経つ現在でもロシアが実効支配する状態が続いています。そこに暮らしていた日本人は強制的に退去させられ、以来、故郷である島に戻ることも、自由な行き来も制限されています。北方領土問題が存在するため、日露間では未だに平和条約が締結されていません。
北方四島は日本固有の領土です。「北海道を見る」のページに、北海道の面積として「83,454㎢」という数字が出てきますが、この中にはもちろん北方四島が含まれています。
問題発生以来、政府はロシアと粘り強い交渉を続けています。解決のためには、一人でも多くの人々が北方領土について正しく知ることが大事です。ぜひ、興味と関心を持って学んでみてください。