北海道の産業

北海道の漁業から、食や環境の課題もわかる!

古くから珍重された北海道のコンブとニシン

北海道の漁業は古くからコンブ漁やニシン漁が中心で、特に江戸時代の北前船交易によって大きく発展しました。明治40年頃から沿岸でニシンが獲れなくなってきたため、大正時代から昭和初期にはイワシやイカを対象とした漁船漁業が中心に。その後、沖合・遠洋漁業が盛んとなりますが、昭和50年代から衰退していきました。

温暖化などの影響で不漁となることも多いため、現在はホタテ、サケ・マス、コンブなどの養殖も盛んに行われています。

海流や海底地形によって、豊かな漁場に

北海道の海岸線の長さは、全国の12.5%にあたる4,402キロメートルで、日本海、太平洋、オホーツク海の3つの海に囲まれています。オホーツク海側ではホタテ、太平洋側ではサンマ・コンブ、日本海側ではホッケと、それぞれの海の特性によって水揚げされる魚の種類が異なります。

北海道の漁業生産量は日本全体のおよそ4分の1を占めており、漁業就業者数、漁船数とともに全国第1位です。特にホタテ、スケトウダラ、サケ、ホッケ、コンブなどは全国水揚げの大部分を占めています。

事前学習 参考サイト
北海道水産林務部総務課「北海道水産業・漁村のすがた」北海道ぎょれん