北海道の自然

世界自然遺産で学ぼう!生態系と生物多様性

知床が世界自然遺産に登録された理由

北海道の東にある、とがった半島。この知床半島は、2005年7月17日にユネスコ世界自然遺産に登録されました。2017年6月現在、日本では「屋久島」「白神山地」「知床」「小笠原諸島」の4ヵ所が世界自然遺産に登録されています。

登録にはいくつかの評価基準がありますが、知床の場合は「生態系」と「生物多様性」で特に高い価値が認められました。知床半島には断崖絶壁などの地形が多く、交通も不便だったため、手つかずの自然が残されていたのです。

海と川と森が一体となった生態系の宝庫

流氷に含まれるプランクトンが豊かな知床の海は、魚や海鳥、クジラなどを育みます。サケは海から川をさかのぼり、ヒグマやオオワシなどの食物になります。食べ残された魚もキツネなどのエサとなり、最後は土に還って森の養分になります。

このように、知床には海〜川〜森というダイナミックな食物連鎖があります。これらの生きものがお互いに影響し合い、シマフクロウやオジロワシなどの希少種も育む、生物多様性が豊かな生態系を形づくっています。

事前学習 参考サイト
知床財団知床世界遺産センター